- 2009-05-05 (火)
- ニッキ。

どうせ見るなら「キレイ。」な海が見たいって
言った僕に「海なんてドコでも一緒でしょ?」って
笑いながら「キミ。」が言う。
靴に「砂。」が付くのがイヤだと言う。
「砂なんてちょっと払えば落ちるでしょ。」なんて
思っても言えないまま、波の音だけは聴こえてくる。
「コンビニでビール買って早くホテル行こうよ。」って
キミが突然、切り出す。僕達はコンビニで
勢いが付く程度のお酒を買って、一番近くにホテルに入る。
キミは、灰皿を脚の上に置いて、タバコに火をつける。
僕がタバコをやめたのを知ってるくせに
「吸う?」って聞いてくる。
タバコを口にくわえながら、ジーパンを勢いよく
脱ぎ捨て、安っぽい革製のソファーに脚を出して座る。
ちょっと離れた場所で携帯を見ている
僕に笑いながら、抱きついてくる。
「何?カノジョからのメール?」
「フッ。」と僕がムカつかない程度の
勢いで顔にタバコの煙を吐きかけ、離れる。
「キミ。」の穿いている下着は、いつでも
僕の見たコトのないカタチをしている。
「早くしようよ。」
いつもそう切り出してくるのは「キミ。」からだ。
笑いながらキミは、自分の「ペディキュア。」を見ている。
そして、ちょっとだけCMを見た後、
突然、天井に視線をそらし、僕に聞いてくる。
「ねえ、アタシのコト、スキ?」
「あー、スキだよ。」って答える僕に
「あー、って何?」って怪訝そうに言う。
「えー。」ってビックリする僕に
「別にー。」って笑いながら答える。
やりとりはいつもこんなだった。
終わった後も、始まる前と同じように
僕がムカつかない程度に「フッ。」と
タバコの煙を吐きかける。
きっと何かの「儀式。」だろう。
カノジョなりの。
僕は、シャンプーもボディソープも使わず
シャワーを浴び、カノジョの手を握ってドアを開ける。
それでも、目に飛び込んでくる「海。」はキレイだ。
カノジョごしに飛び込んでくる「海。」は、
いつも。
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