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ナンカ、カナシイ、ネ。

20090402.jpg

「なんか悲しいね。」って「キミ。」が言った。


くしゃくしゃのシーツ。
どこにでもあるホテルの部屋。


僕達は笑いながら、抱き合った。


未来なんてないのに。


僕の肩の上。
「キミ。」の涙で、できた海。


「このままドコかに行こうよ。」って「ボク。」が言った。


用意されていた「NO.」は
とてもキレイにコトバとして現れる。


僕は自然と手を合わせ、
汚い部屋の壁紙を眺め、


祈る。


溢れ出そうな「涙、」を止めようとして。


「キミとボク。」のさようならの色。


「キミ。」に出会う前に見た空の色。
「神様。」が僕の額につけた水の色。


「悲しみ。」なんて初めからない。


「キミ。」は最初からいなかったんだ。


そう思って、


僕は長い時間を過ごしていく。


きっと「キミ。」の涙の色に似た
海を見た時、僕はタブン、こう思うだろう。


「僕のスキな人は、キミだけだった。」って。

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